2021.03.16
今回は子どもの歯並びをキレイに保つために注意すべきことをご説明します。
子どもの歯並びに関して、まず知っておいて頂きたいことがあります。それは、乳歯列と永久歯列では、かなり異なる点があるということです。これは、子どもの歯並びをきれいに保つ上でも重要なポイントといえます。
<前歯に圧力が加わることで出っ歯を誘発>
実際に指をしゃぶってみるとわかると思いますが、かなりの圧力が前歯に伝わっています。これを日常に行っていると、前歯が前方へと傾き、出っ歯と呼ばれる歯列不正を生んでしまうのです。舌を突き出す癖も、前歯に同じような圧力を与えるため、出っ歯を誘発するといえるでしょう。
ですので、指をしゃぶったり、舌を突き出すような習癖がある子どもに対しては、親御様の方から注意してあげることが望ましいです。口腔習癖は無意識に行っていることも多く、本人では気づきにくい場合が多いのです。
<口が開いていると出っ歯になる>
子どもの歯並びを悪くする原因に、開口と呼ばれる症状があります。文字通り口が開いている状態で、子どもには比較的多く見られるものです。日常的に口がほんの少し開いているような状態ですね。実はこの開口も、子どもの歯並びを悪くする可能性があるのです。
本来、私たちの口はきちんと閉じており、唇からの圧力が前歯へと伝わるようになっています。これが日常的に開いていると、唇から前歯へと伝わる圧力が減少して、前歯が前方へと発育しやすくなってしまうのです。その結果、誘発されるのが出っ歯です。もちろん、運動をして息が切れていたり、話をしている時などは口が開いていても何ら問題はありません。
<まとめ>
子どもの歯が生え変わる時期は、日本人でだいたい共通しています。その時期が大幅にズレると、歯列に悪影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。子どもの歯が生え変わる大まかな時期を知っておいて、異常が感じられたら歯科を受診しましょう。
歯並びへの影響は、生え変わりの時期だけではなく、虫歯や口腔習癖など、他にも様々な要因が絡んできます。ですから、子どもの歯並びをキレイに保つには、生活習慣や体の発育状況など、いろいろなことに注目していく必要があります。
投稿者:abcデンタルクリニック