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歯の不調がパフォーマンスに影響する?

2025.05.07

こんにちは、abcデンタルクリニックです。

日常生活の中で、歯や口のトラブルを「なんとなく我慢してしまっている」方は少なくありません。しかし、その我慢が知らず知らずのうちに仕事や家事、学業のパフォーマンスに影響を及ぼしている可能性があります。今回は、歯の不調とパフォーマンスの関係についてご紹介します。

●プレゼンティーズムとは?●
2024年11月に日本歯科医師会が発表した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」では、歯や口の健康と「プレゼンティーズム」との関係が明らかになりました。プレゼンティーズムとは、欠勤していなくても健康上の理由で仕事や日常のパフォーマンスが落ちてしまっている状態を指す言葉で、WHOが提唱し、近年注目されている健康指標の一つです。この調査では、仕事だけでなく家事や勉強、人とのコミュニケーションなども含めた“生活全般のパフォーマンス”への影響として捉えています。

●影響を受けやすいのは「集中力」「会話」「生活の質」●
歯や口の不調がどのような影響を与えるかという質問に対して、「集中力が下がる」(48.4%)、「生活の質が落ちる」(37.3%)、「コミュニケーションに支障が出る」(36.9%)といった回答が上位にランクインしました。特に10代・20代では「会話」「人付き合い」、30代・40代では「集中力」、50代以降では「生活の質」への影響が大きいという結果も出ています。

●約4割が「パフォーマンスが落ちた」と実感●
過去1年以内に、歯の痛みや違和感、口臭などのトラブルによって日常生活のパフォーマンスが落ちたと感じた人は全体の41.6%。特に「歯の痛み」(38.0%)、「違和感」(36.2%)、「口臭」(28.4%)が影響の上位を占めています。この傾向は若年層に顕著で、10代では46.6%、20代では45.9%が影響を実感していると回答しました。中でも10代では「口臭」や「歯並び・色」など見た目の問題が目立ち、20〜30代では「痛み」や「違和感」が影響しているようです。

●口臭は「長期化」するプレゼンティーズム要因●
「歯の痛み」や「違和感」は2〜3日で収まることが多い一方で、「口臭」は1年以上もパフォーマンス低下が続いている人が25.5%にのぼります。それでも「口臭」で歯科医療機関を受診した人は12.4%と少なく、多くの人がグッズで対処したり、そのままにしている実態が見えます。

●まとめ●
歯や口の健康は見過ごされがちですが、実は私たちの生活全体に深く関わっています。単なる「口の問題」ではなく、仕事・家事・人間関係にも影響する「生活の質」の問題なのです。
気になる症状がある方は早めに歯科を受診し、プレゼンティーズムのリスクを減らしましょう。

投稿者:abcデンタルクリニック

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