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歯磨き粉に含まれる研磨剤 メリットとデメリット

2025.05.15

こんにちは、abcデンタルクリニックです。

日々のオーラルケアに欠かせない「歯磨き粉」。多くの歯磨き粉には「研磨剤」と呼ばれる成分が含まれており、歯の汚れを落とす役割を果たしています。今回は、研磨剤のメリットとデメリットを分かりやすくご紹介します。

●研磨剤とは●
研磨剤とは、歯の表面についた歯垢(プラーク)やステイン(着色汚れ)を物理的に削って落とすための成分です。粒子状の成分で、歯磨き粉の多くに含まれています。成分表では「炭酸カルシウム」「シリカ(ケイ素)」「リン酸水素カルシウム」などの名前で記載されています。

●研磨剤のメリット●

・着色汚れを除去し、歯を白く見せる
コーヒー、紅茶、ワイン、喫煙などで付着したステインは歯ブラシで磨くだけでは落ちにくく、着色の原因になります。研磨剤の力でこすり落とすことで、本来の歯の白さを取り戻すことができます。

・歯垢の除去効果を高める
歯垢は細菌のかたまりで、放っておくと虫歯や歯周病の原因になります。研磨剤が含まれていることで、歯の表面の細かな凹凸に残った汚れも効率よく除去できます。

・口臭予防に貢献
歯垢や汚れをしっかり落とすことで、口臭の原因となる細菌の繁殖も抑えられます。

●研磨剤のデメリット●

・歯の表面を傷つける可能性がある
強く磨きすぎたり研磨剤の粒子が大きかったりすると、歯の表面(エナメル質)を傷つけてしまうことがあります。特に知覚過敏の方や、歯が薄くなっている方は注意が必要です。

・歯ぐきが下がった部分の露出した象牙質にダメージを与える可能性
加齢や歯周病で歯ぐきが下がると、通常なら覆われている象牙質が露出します。この箇所はエナメル質よりも柔らかく、研磨剤で削れやすくなります。

●研磨剤をどう選ぶ?どう使う?●
毎日同じ歯磨き粉を使う場合は、低研磨タイプを選ぶのがおすすめです。研磨力が強すぎない「低研磨性」の歯磨き粉を選ぶことで、歯へのダメージを抑えることができます。特にホワイトニング用の製品には研磨力が強いものもあるため、使う頻度や目的を考えて選びましょう。

また、研磨剤の効果を最大限活かしつつ歯を傷つけないためにゴシゴシ磨くのは避けましょう。そして、歯科医院での定期的なチェックも忘れないことが大切です。汚れが気になる場合やホワイトニングを希望する場合は自分で無理に落とそうとせず、まず歯科医院でで相談してみましょう。

●まとめ●
歯磨き粉に含まれる研磨剤は私たちの口腔ケアにとって非常に便利な成分ですが、使い方や選び方を間違えると逆効果になることもあります。日々のケアを見直しながら、自分の歯やお口の状態に合った歯磨き粉を選び、健康で清潔な口元をキープしましょう。

投稿者:abcデンタルクリニック

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