こんにちは、abcデンタルクリニックです。

みなさん、ご飯を食べていたら急に銀歯が外れた！なんて経験をしたことはありませんか。特に、粘り気の強い食べ物、例えばキャラメルやお餅などを食べているときに、昔詰めた銀歯が外れるということがあります。どうして銀歯は外れてしまうのでしょうか。

いくつか理由が考えられるのですが、その一つは銀歯と歯の接触部分の形状です。歯科医院では、できるだけ歯の健康な部分を残して治療することを心がけています。銀歯が小さいと、どうしても歯と引っかかる部分が少なく、取れやすくなってしまいます。だからと言って、銀歯を外れにくくするため、最初から歯を大きめに削って銀歯が引っかかる部分を作ることはしたくありません。

銀歯が外れる理由として2つ目にあげられるのは、銀歯と歯の隙間を埋めるためにあるセメントの存在です。このセメントは、時間によって劣化していきます。少しずつセメントが溶け出してしまい、銀歯と歯の間に隙間ができ、銀歯が外れてしまうことがあります。

3つ目の理由は、銀歯の下に虫歯ができてしまうことです。銀歯と歯の間にできる段差に歯垢（プラーク）が溜まり、そこで繁殖した虫歯菌が銀歯との間に広がっていきます。すると、歯と銀歯の間に虫歯ができ、それによる隙間で銀歯が浮き上がった状態になってしまうのです。

それ以外にも、食いしばりや歯ぎしりなどの癖により、銀歯に大きな力がかかり銀歯が外れてしまうということもあります。

どんな理由であれ、外れた銀歯は元の位置に戻すのではなく、外して保存しておいてください。できれば、銀歯に力がかかって変形することを防ぐため、容器に入れて保存しておくことをお勧めします。そして、できるだけ早く歯科医院の予約を取るようにしてください。

銀歯が外れた理由によっては、外れた銀歯を元の位置に戻す治療をするだけで済むこともあります。もしそうできなかったとしても、銀歯が外れた部分は歯の表面を覆っている固いエナメル質がない状態で、象牙質が剥き出しになっています。容易に虫歯になってしまう状況ですから、すぐに治療する必要があります。

銀歯が外れると少なからずショックを受けますが、歯のメンテナンス時期を教えてくれたと思い、歯科医院の治療を受けるようになさってください。