2024.09.17
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
歯の健康を保つためには、毎日の歯磨きが欠かせません。効率よく歯を磨くためには、歯石がつきやすい場所を知っておくことが大切です。今回は、歯石ができるメカニズムとつきやすい場所についてご紹介します。
●歯石ができるメカニズム●
歯石はいきなり歯に付着するものではありません。歯の表面に食べかすや細菌が集まると、まずはプラークと呼ばれる粘着性の膜が形成されます。プラークは歯ブラシで取り除くことができますが、取り除かれないまま時間が経つと唾液中のカルシウム成分がプラークと結びつき、石灰化が始まります。これにより、プラークが硬くなり歯石が形成されます。石灰化して歯石になったものは、歯ブラシでは取り除けません。歯石がついた部分は表面がザラザラとしているためさらにプラークが溜まりやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
●歯石がつきやすい場所とは?●
歯石がつきやすい場所は、唾液腺の開口部と関係しています。特に以下の部位は歯石がつきやすいため、注意が必要です。
・下の前歯の裏側
下の前歯の裏側には舌下腺や顎下腺という唾液腺の開口部があるため、唾液の影響を受けやすい部位です。
・上顎の奥歯の頬側
上顎の奥歯の頬側には、耳下腺という唾液腺が開口しています。奥歯の頬側は見逃しがちなので、注意深く磨くようにしましょう。
●効率よく歯を磨くためのポイント●
歯石がつきやすい場所を知ることで、効率よく歯を磨くことができます。以下のポイントを参考に、毎日の歯磨きを見直してみましょう。
・歯石がつきやすい場所を重点的に磨く
下の前歯の裏側や上顎の奥歯の頬側など、歯石がつきやすい場所を意識して、丁寧にブラッシングしましょう。歯ブラシを縦にする、先端部分を使う、などちょっとしたコツを掴むことで汚れをしっかり落とすことができます。
・補助清掃用具を活用する
歯石がつきやすい場所は、歯ブラシで磨きにくい部分でもあります。ワンタフトブラシのように小回りの利く補助清掃用具を活用することも、効率よく磨くためのヒントです。
●まとめ●
歯石がつきやすい場所を知り、効率よく歯を磨くことで、歯の健康を保つことができます。唾液腺の開口部に近い部位を特に注意して磨き、歯石が付着するのを防ぎましょう。また、定期的な歯科検診やクリーニングを受けることも大切です。
定期検診のご予約は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
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