2025.01.15
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
智歯周囲炎とは、いわゆる親知らずが原因で発生する炎症です。痛みや腫れを引き起こし、症状が進行すると膿が出たり発熱することもあります。今回は、智歯周囲炎の原因や対処法についてご紹介します。
●智歯周囲炎の原因●
親知らずは通常20歳前後で生え始めますが、他の歯と違ってまっすぐ生えてこないこともあり、斜めや横向きに生えてしまうケースも少なくありません。そのため、親知らず周辺の歯ぐきに汚れや細菌がたまりやすくなり、炎症や感染が引き起こされることがあります。智歯周囲炎の主な原因は、親知らずの生え方と口腔内の衛生状態です。以下に具体的な要因を挙げてみましょう:
・親知らずの生え方の問題
親知らずが斜めや横向きに生えてしまうと、歯ぐきと親知らずの間に隙間が生じます。この隙間には食べかすや細菌がたまりやすく、通常の歯磨きではきれいにするのが難しいため、炎症が起こりやすくなります。
・口腔内の清掃不良
親知らずは奥歯に位置しているため、普通に磨いているだけでは歯ブラシが届いていないことがあります。そのため細菌が増殖しやすく、炎症や腫れが発生しやすい環境になっています。
・免疫力の低下
疲れやストレスなどで免疫力が低下すると細菌への抵抗力が弱まり、智歯周囲炎が発症しやすくなります。風邪や疲労が重なるタイミングで智歯周囲炎が悪化することもあります。
●智歯周囲炎の対処法●
智歯周囲炎の治療は、炎症の程度や親知らずの生え方によって異なります。一般的な治療法には次のようなものがあります。
・抗生物質の投与
炎症が軽度の場合は、抗生物質を使用して細菌の増殖を抑え、症状を和らげます。抗生物質は歯科医師の指示に従って服用することが大切です。
・洗浄と消毒
親知らず周辺の歯ぐきを洗浄・消毒することで、細菌の増殖を抑えます。
・痛み止めの処方
痛みが強い場合には、鎮痛剤を服用して痛みを緩和することができます。ただし、鎮痛剤はあくまで症状を一時的に和らげるものなので、根本的な解決にはなりません。
・親知らずの抜歯
智歯周囲炎を繰り返す場合や炎症が慢性化している場合には、親知らずの抜歯を検討することもあります。
●まとめ●
智歯周囲炎は、親知らずの生え方や口腔内の衛生状態によって引き起こされる炎症です。智歯周囲炎が繰り返し発生する場合や症状が重症化している場合には、抜歯も検討する必要があります。普段から口腔ケアを徹底し、定期的な歯科検診を受けることで、智歯周囲炎を未然に防ぎましょう。
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