2025.08.18
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
朝起きたとき、口の中のネバつきや口臭が気になる方は多いのではないでしょうか?そんなとき、まず歯みがきでスッキリしたくなりますよね。もちろん、朝の歯みがきも大切な習慣のひとつです。しかし、歯の健康を守るためにもっと大切なのは夜の歯みがきだということをご存知でしょうか?
今回は、夜の歯みがきがなぜ重要なのかについてご紹介します。
唾液の分泌が減る就寝中は細菌の温床
人が眠っている間、体は休息モードに入ります。それと同時に、唾液の分泌も大きく減少します。唾液は口の中の細菌を洗い流したり、歯の表面を保護したりする大切な働きをしていますが、就寝中にはその働きが鈍くなります。つまり、夜に歯を磨かずに寝てしまうと、プラーク(歯垢)や食べかすが残った状態で、細菌が一晩中活発に活動してしまうのです。これがむし歯や歯周病、さらには口臭の原因となってしまいます。
1日の食べかすや着色汚れを夜にリセット
私たちは朝昼晩の食事だけでなく、間食や飲み物を通して多くの糖分や色素を摂取しています。これらは歯の表面に汚れとして残り、バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜を形成してしまいます。夜の歯みがきでは、このような1日の汚れを丁寧に落とすことができる貴重なタイミングです。朝だけでは落としきれなかった汚れをしっかりと落とすことで、次の日にむし歯リスクを持ち越さずに済みます。
朝よりも予防の意味が強いのが夜
朝の歯みがきは、どちらかというと口臭予防や口内の不快感を軽減するためのケアです。一方で、夜の歯みがきには「病気を防ぐ」という予防的な意味合いが強くなります。唾液が減り口内が乾燥しやすい就寝中は、細菌が増殖しやすく、むし歯や歯周病のリスクが特に高まる時間帯です。夜のケアをしっかり行うことで、将来の歯の健康を守ることにつながります。
夜にしっかり磨くためのポイント
「夜が大事」といっても、ただ歯ブラシを口に入れているだけでは意味がありません。大切なのは、質の高い歯みがきを意識することです。まず、歯ブラシは軽い力で細かく動かし、歯と歯ぐきの境目や歯の裏側までしっかりと磨きましょう。さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを使えば、歯と歯の間に残った汚れもきれいに取り除けます。仕上げにフッ素入りの歯みがき粉を使うことで、歯の再石灰化が促され、むし歯予防効果が高まります。
まとめ
朝の歯みがきで気持ちのよい一日をスタートするのも大切な習慣です。ただし、歯の健康を長く守るためには、夜に寝る前の歯みがきこそがカギとなります。毎日続けるケアだからこそ、夜は少し丁寧に磨くことを心がけてみてください。定期的な歯科検診も活用しながら、ご自身の歯を大切にしていきましょう。
投稿者: