2023.08.14
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
歯が黒っぽくなっていると「むし歯かもしれない」と不安になる方がほとんどかと思いますが、別の要因で歯が黒くなっていることもあります。代表的な要因としては、むし歯を含め3つあります。
●むし歯●
むし歯とは、お口の中のプラーク(歯垢)の中にいるむし歯原因菌が産出する酸により、歯が溶かされる病気です。エナメル質が溶かされる初期のうちには色の変化が少ないものの、むし歯が象牙質にまで達するとはっきりと黒く見えるようになります。むし歯が原因で歯が黒くなっている場合は、歯が全体的に変色するのではなく、局所的に黒くなります。また、初期段階でもエナメル質に欠損を生じ小さく穴があいたような状態になるため、歯科用の器具でなぞるとひっかかりを感じます。特に、痛みを伴う場合は、むし歯である可能性が高いといえるでしょう。
●着色●
歯の溝が黒くなっているからといって、必ずしもすべてのケースでむし歯が生じているとは限りません。日常的にお茶やコーヒーなどを飲んでいると、それらの飲料に含まれるタンニンという物質がエナメル質に着色することがあるのです。特に、歯の溝の部分には着色の原因となる成分が溜まりやすいため、むし歯ではないのに黒くなってしまうことはよくあります。
●歯石●
プラークが歯に付着したまま時間が経ち石灰化すると、石のように硬くなって「歯石」になります。歯石は歯と歯ぐきの境目や歯周ポケットの中に付着することが多いでの、そのあたりの箇所が黒くなっている場合は歯石の可能性もあります。歯石は白いものもありますが、血液とプラークが混ざることによって黒くなることもあるのです。そのため、着色だと思っていたら実は歯石だった、というケースも少なくありません。
●どのように見分ける?●
歯科医師でも、見た目だけで判断するには難しいこともあります。このときに重要な判断材料となるのが、レントゲン画像です。レントゲン画像では外からは見えないことも分かるので、一見むし歯になっていないように見えても実は歯の内部でむし歯が進行しているケースなどを発見することができます。
●まとめ●
このように、歯が黒っぽくなる原因はむし歯だけではありません。ご自身で判断がつかないことがほとんどなので、気になる箇所があれば早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
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