abcブログ

「酸しょく症」をご存じですか?

2024.05.15

こんにちは、abcデンタルクリニックです。

 

歯が溶かされてしまう病気の代表格といえばむし歯ですが、それ以外にも歯が溶ける症状がでる病気をご存じですか?若い方やアスリートによくみられ、現代の生活習慣病の一つともいえる病気です。「酸しょく症」とはどのような病気なのか、また予防方法についてもご紹介します。

 

●酸しょく症とは●

酸しょく症とは、食品などに含まれる酸によって歯のエナメル質が脱灰し、溶かされる病気です。歯のエナメル質は硬い結晶構造をしていますが、酸には弱いという特性を持っています。酸性やアルカリ性を表す単位には「pH」がありますが、歯の表面はpH5.5以下になると溶け出すとされています(このpHを臨界pHといいます)。むし歯は細菌がつくりだす酸が原因ですが、酸しょく症に関しては細菌が関与していません。

 

●こんな症状があったら酸しょく症かも…?●

 

・歯の表面にツヤがない

・歯が黄ばんでいる

・冷たいものがしみる

・歯の先端が欠けたようにギザギザになる

・歯の表面に穴があく

 

●酸しょく症を予防するには●

酸しょく症を予防するには、歯をなるべく酸にさらさないことが大切です。酸性の飲食物を多量に、もしくは長時間にわたり摂取することは控えましょう。酸性の飲食物には以下のようなものが挙げられます。

 

・レモンなどの柑橘類

・コーラなどの炭酸飲料

・スポーツドリンク

・梅干し

・もずく、黒酢ドリンクなど酢を使った食品

・赤ワイン

 

これらの飲食物を絶対に摂ってはいけないというわけではありませんが、これらのものを食べたり飲んだりしたあとには水で口をゆすぐなどすると、お口の中にいつまでも酸性のものが残っている状態を避けることができます。特に、就寝時や運動中は唾液の分泌量が減り、唾液の自浄作用や緩衝作用も働きにくくなってしまいます。唾液の分泌が減るとお口の中が酸性から中性に戻りにくくなってしまうため、就寝前の水分補給は水やお茶にしましょう。

 

●まとめ●

今回は酸しょく症の症状や予防方法についてご紹介しました。酸性のものを食べたり飲んだりするときはできるだけ長い時間口の中にとどまらせないことを心がけ、歯を酸から守りましょう。酸しょく症の症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。

 

投稿者:abcデンタルクリニック

ご相談・ご予約はお気軽に

お口の事でお悩みがありましたら、
abcデンタルクリニックまでお気軽にお越しください。

pagetop