2024.11.01
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
近年、日本では歯磨き粉に含まれるフッ素濃度の上限が改正され、以前よりも高濃度のフッ素が使用できるようになりました。この改正はむし歯予防において非常に重要な意味を持ち、歯科業界でも大きな注目を集めています。今回は、この改正により何が変わったのか、そしてフッ素がどのようにむし歯予防に効果を発揮するのかについてご紹介します。
●フッ素濃度の改正前と改正後の違い●
これまで日本の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度の上限は1000ppmFとされていました。しかし、2023年の改正により、この上限が1500ppmFまで引き上げられました。世界的にはすでに多くの国で1500ppmFが一般的に使用されており、日本も国際基準に近づける形となっています。
●なぜフッ素濃度が重要なのか?●
フッ素は歯のエナメル質を強化し、むし歯の原因となる細菌が酸を作り出すのを防ぐ役割を果たします。さらに初期のむし歯であればフッ素が再石灰化を促進し、自然治癒を助けることもできます。このため、より高濃度のフッ素を含む歯磨き粉を使用することで、むし歯予防効果が飛躍的に高まることが期待されます。
●どのように使用すれば良いか?●
1500ppmFのフッ素を含む歯磨き粉は、むし歯のリスクが高い人にも非常に効果的です。通常の歯磨きと同様に適切な量を歯ブラシにとり、1日2回以上のブラッシングを習慣化することが重要です。歯磨き後にはごく少量のお水で優しくすすぎ、フッ素が口腔内に残るようにすることでより高い効果を得られます。
●注意点●
お子さまがフッ素を含む歯磨き粉を使用する際は、適量を守れるように保護者の方が管理する必要があります。歯磨き粉はお子さまの手の届かない場所に保管するようにしましょう。
●まとめ●
今回は、改正後の歯磨き粉に含まれるフッ素濃度についてご紹介しました。この改正により高濃度のフッ素が日本でも使用可能となったことで、むし歯予防の効果がさらに高まることが期待されています。6歳以上のお子さまや成人、高齢者の方は1450ppmFの表記がある歯磨き粉を選び、毎日のセルフケアに取り入れてみてください。そして、歯科医院での定期的な検診やクリーニングも欠かさず受け、むし歯や歯周病を予防しましょう。
投稿者: