2024.12.16
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
毎日の歯磨きで、歯ブラシを使う「力加減」を意識したことはありますか?歯をきれいにしようと一生懸命磨いても、ブラッシング圧が強すぎると歯や歯ぐきを傷つける原因になってしまいます。逆に弱すぎると汚れが落ちにくく、磨き残しが増えてしまいます。今回は、適切なブラッシング圧についてご紹介します。
●歯磨きに適切なブラッシング圧とは?●
歯磨きの際の理想的なブラッシング圧は、150〜200グラム程度と言われています。この力加減は歯ブラシの毛先が少ししなる程度で、指で歯ブラシを軽く押すぐらいの力です。目安としては、キッチンスケールに歯ブラシを押し当ててみて150~200グラムになる程度を確認してみるのも良いでしょう。
強すぎる圧力で歯を磨くと歯の表面を覆うエナメル質を傷つけたり、歯ぐきを傷める原因となります。特に硬めの歯ブラシを使っている場合、強い力で磨くと歯の根元が削れて知覚過敏が生じたり、歯ぐきが下がってしまうこともあります。逆に、あまりにも軽い力だとプラークや汚れをしっかり落とすことが難しくなります。
●強すぎるブラッシングが引き起こす問題●
ブラッシング圧が強すぎると、以下のような問題が生じる可能性があります。
・歯の摩耗
歯ブラシの圧力が過剰になると、歯の表面が少しずつ摩耗していきます。特に歯の根元に摩耗が集中すると、くさび状欠損と呼ばれる削れが発生しやすくなります。これが進行すると、冷たい飲み物がしみたり痛みが出やすくなる知覚過敏が生じる可能性があります。
・歯ぐきの退縮
強い力で歯茎を磨くと歯茎がだんだんと後退してしまい、歯が長く見えるようになります。歯ぐきが下がると歯根が露出し、むし歯や歯周病にかかりやすくなるだけでなく、見た目にも影響が出ます。
・歯ブラシの効果が低下する
歯ブラシの毛が強く押されて広がってしまうと毛先が歯垢に届きにくくなるため、逆に汚れが落ちにくくなることがあります。適度な力で磨くことで毛先がしっかり歯と歯ぐきの境目に当たり、プラークを効率よく取り除くことができます。
●正しいブラッシング圧を保つためのコツ●
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持つことで、自然と力が抜け、適切なブラッシング圧を保ちやすくなります。軽く持つことで、歯ぐきを傷つけることもなく、歯全体をやさしく磨くことができます。
●まとめ●
歯磨きは日々の習慣ですが、適切なブラッシング圧を意識することで歯や歯ぐきへのダメージを防ぎ、長期的な健康を維持することができます。適切な力加減や磨き方を身につけましょう。
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