2023.07.15
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
仕事や勉強、家事などに集中している時や寝起きなど、日常生活の中のふとした瞬間に顎のだるさや痛みを感じることはありませんか?その違和感は、食いしばりによるものかもしれません。
●食いしばりとは●
食いしばりとはクレンチング症候群ともいわれ、上下の歯が接触した状態で強い力で嚙み合わせることです。無意識のうちに食いしばりをしている人がほとんどで、歯ぎしりの様に音は鳴らないため、ご自身では自覚がないかもしれません。食いしばりの原因には様々なものがありますが、多くは精神的なストレスによるものとされています。ストレスによって交感神経が優位になり、口まわりの筋肉が緊張状態になることで食いしばりが起こります。
●食いしばりによる影響●
食いしばりが癖になっていると、顎の骨に負担がかかって痛みや違和感を引き起こし、顎関節症を生じることがあります。また、歯や歯ぐきにも大きな負担がかかり、歯が擦り減る、歯が欠ける・割れる、歯槽骨が吸収するなど大きな影響が出ます。さらに、これらの症状は肩こりや頭痛といった全身症状を引き起こす原因にもなります。
●食いしばりの対処法●
食いしばりは様々な要因から起こるため、対処するには工夫が必要です。まずは、無意識のうちに食いしばっていることをご自身で自覚することも大切です。ふとした瞬間に「今、自分は食いしばりをしているか」を意識してみたり、目につくところに「食いしばらない」ことを記したメモを貼ってみるのも一つの手段です。また、頬杖などの癖も顎の関節に負担をかける原因になるのでできるだけ避けましょう。寝ている間の食いしばりをコントロールするのは困難なので、就寝時用にはマウスピースをつけて顎や歯への負担を減らすことも大切です。マウスピースは歯科医院で作製することができます。
●まとめ●
無意識のうちに癖になっている食いしばりは、歯や顎だけでなく全身にまで様々な影響を与えるおそれがあります。日常生活の中で少しずつ改善できるように意識していきましょう。
食いしばりの症状が気になる方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
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