こんにちは、abcデンタルクリニックです。

毎日のセルフケアで、歯を磨いたあとに何回うがいをしていますか？今回は、歯磨き後のうがいの回数についてご紹介します。

●歯磨き粉に含まれる成分●

歯を磨く際、多くの方が歯磨き粉を併用なさっているかと思います。歯磨き粉には様々な成分が含まれており、歯の表面の着色汚れなどを落ちやすくする「研磨剤」、歯磨き粉を泡立たせる「発砲剤」、歯磨き粉の凝固や分解を防ぐ「湿潤剤」、そのほか香料や保存料などが含まれています。

それ以外に特に注目すべきなのは、様々な薬用成分です。例えば、国内で市販されている多くの歯磨き粉にはフッ素が含まれており、この成分はむし歯を予防する効果があるとして世界でも認められているものです。フッ素はむし歯の初期段階にあたる「脱灰」を抑制して「再石灰化」を促進するほか、歯の質を強くする、細菌の繁殖を抑えるといった効果があります。また、フッ素だけでなく歯周病や知覚過敏など、様々なお口のお悩みに合わせた成分が歯磨き粉には含まれています。

●歯磨き後のうがいは何回？●

歯磨き粉に含まれている薬用成分の効果を最大限発揮させるためには、できるだけ長くその成分をお口の中に残すことが大切です。予防歯科の先進国でもあるスウェーデンでは、歯磨き後にうがいをしない「イエテボリテクニック」と呼ばれる方法が存在するほどです。歯磨き粉に何回も水で口をすすいでしまうと、せっかくの薬用成分が流れ出てしまいます。このような理由から、歯磨き後のうがいは1回程度にとどめることが推奨されています。

●うがいの強さはどのくらい？●

うがいは1 回だけとはいっても、めいっぱいぶくぶくうがいをしていては1回のうがいでも薬用成分が流れ出てしまいます。口に含む水は少なめにして、軽くすすぐ程度にとどめましょう。

●まとめ●

歯磨き粉の効果をしっかり残すためにも、歯磨き後のうがいは1回程度にとどめることが大切です。むし歯や歯周病を予防してお口の健康を守るためにも、毎日の丁寧なセルフケアに加え歯科医院での定期検診やクリーニングも欠かさないようにしましょう。

定期検診のご予約は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。