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唾液の驚くべき働きとは?

2024.04.01

こんにちは、abcデンタルクリニックです。

 

日頃からお口の中の唾液を意識している方は少ないかもしれませんが、唾液は私たちのお口の中や全身の健康を守るために様々な働きをしています。また、唾液は食事や会話などの動作にも深く関わっているため、唾液の量が減ると身体の様々な機能や生活の質に影響を与える可能性かあるのです。

 

●唾液はどのくらい分泌されている?●

唾液とは、耳下腺や顎下腺、舌下腺などの唾液腺から分泌される体液のことです。99%以上が水分からできていますが、その他にも電解質や酵素を含みます。健康な成人の場合、唾液は1日あたり1〜1.5リットル程度分泌されるといわれていますが、その量には個人差があり季節や年齢、性別、服用している薬などによって変動します。また1日の中でも時間帯によって分泌量は変わります。

 

●唾液の働き●

唾液には様々な働きがありますが、主に次のようなものが挙げられます。

 

・消化作用

唾液に含まれるアミラーゼが、食物中のでんぷんの分解を助けます。食べ物を噛めば噛むほど唾液は分泌されるので、胃腸で消化される際の負担も軽減されます。

 

・湿潤/保護作用

唾液が歯やお口の中の粘膜を覆うことで、外部からの刺激や摩耗、脱灰を防ぎます。また、唾液に含まれる水分やムチンというたんぱく質によってお口の中が常に潤っている状態になり、食事や会話をスムーズにしてくれます。

 

・自浄作用

歯の表面や舌、粘膜に付着した食べかすや細菌を洗い流す働きがあります。

 

・抗菌作用

お口の中には何百種類もの細菌が存在しており、むし歯や歯周病の原因となる細菌もその中に含まれます。また、外部から侵入するウイルスも風邪などの原因となります。唾液によってそれらの細菌の働きを抑制し、様々な病気を防ぎます。

 

・再石灰化作用

歯の表面のエナメル質の成分が、細菌が産生した酸によって溶け出すことを「脱灰」といいます。むし歯のはじまりともいえる現象です。一方、唾液に含まれるミネラル成分によって脱灰した場所が修復され、エナメル質が元の状態に戻ることを「再石灰化」といいます。

 

・緩衝作用

食事などによりお口の中が酸性に傾くと、脱灰が起こりやすくなります。しかし、唾液によって酸が中和されればお口の中を中性に戻す作用が働き、脱灰を防ぎます。

 

・味覚作用

舌には味蕾とよばれる器官がありますが、ここで味を感じるためには味のもととなる物質が唾液に溶けた状態で味蕾に運ばれる必要があります。さらに、唾液に含まれる成長因子は味蕾を保護し、再生を促す働きももっています。

 

●まとめ●

唾液は驚くほどたくさんの働きをもっており、それにより私たちのお口や全身の健康は守られています。唾液が少ないように感じるなどお口の中で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

投稿者:abcデンタルクリニック

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