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歯の根の治療はなぜ時間がかかる?

2024.06.28

こんにちは、abcデンタルクリニックです。

むし歯が進行して歯の神経にまで達すると、何もしていなくても強い痛みが生じるなどの症状が出てきます。このような症状が出た場合は歯の根の中の治療「根管治療」が必要です。歯の根の治療をするとなると何回も歯科医院に通わなければならないというイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、なぜ根管治療には回数と時間がかかるのでしょうか。

 

●根管治療では何をしているのか●

むし歯は歯の表面から内部に向かって進行していきます。初期のうちはむし歯になっている範囲はエナメル質に限局されますが、進行するにつれて象牙質、歯髄へと細菌感染を起こしていくのです。歯髄とは歯の根の管に入っている歯の神経です。むし歯が進行して歯髄にまで達すると、感染した歯髄を取り除いて根管内を綺麗に消毒する必要があります。この一連の治療を根管治療といいます。

 

●根管治療に必要な回数●

根管治療では、全ての処置を1回の治療で行うことはできません。初期のむし歯治療に比べると処置にかかる時間が圧倒的に長く、最終的に削った歯質を修復するための詰め物や被せ物をつけるところまで数えると前歯で5~6回、奥歯で7~8回はかかります。前歯と奥歯で治療回数が異なるのは、歯の根の本数が異なるからです。前歯は歯の管が1本ですが、奥歯は2本ないしは3本と複数の箇所を治療する必要があります。根管の形状が複雑になっていると、その分根管内を掻把する処置に時間を要し、治療回数が多くなる傾向にあります。

 

●根管治療に必要な期間●

以上のことから、週1回の通院をしたとしても1本の歯の根管治療にはおおよそ2ヶ月がかかる計算になります。根管治療は他の治療に比べて一層の精密さや精確性が求められる治療であり、再治療を防ぐためにも丁寧に処置が行われます。今回ご紹介した治療回数はあくまで一般的なものなので、むし歯の進行状況や歯髄の感染状況によってはこれより少ない回数で済むこともありますし、反対にこれより回数や時間が多くかかるケースもあります。

 

●まとめ●

今回は、根管治療にかかる回数についてご紹介しました。できるだけ根管治療をしなくても済むように、日頃から毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスでむし歯を予防しましょう。

歯科検診やクリーニングのご予約は、ぜひお気軽にお問合せください。

投稿者:abcデンタルクリニック

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