2024.07.16
こんにちは、abcデンタルクリニックです。
7月も半ばに入り、夏休みは目前というお子さまも多いのではないでしょうか。夏休みは外に遊びに行く機会も増えるかもしれませんが、歯の外傷には十分注意したいですよね。今回は、転んで歯が折れた、抜けてしまった場合の応急処置方法をご紹介します。
●子どもが気をつけたい歯の外傷●
歯の外傷に関する調査でも、低年齢の子どもが転倒や事故などにより歯の外傷を生じる頻度は高いと報告されています。特に、上顎の前歯を受傷するケースは多く、それにより歯の脱臼、亜脱臼、歯冠破折、脱落(抜ける)には注意が必要です。
●歯が折れた、抜けたときの注意点●
万が一外傷で歯が折れた、抜けたなどしてしまった場合は、以下の点に気をつけましょう。
・歯の破片は捨てない
歯が欠けた場合、その破片は絶対に捨てずに歯科医院を受診するまで保管してください。歯の折れ方や保存の状態によっては、欠けてしまった部分を再び元の位置に戻せる可能性があるからです。ただし、これはのちにご紹介するような適切な方法で保管ができている場合に限ります。
・抜けた歯を水道水でごしごし洗うのは絶対NG
転倒などで歯が抜けてしまったとき、地面の土などで汚れてしまっているかもしれません。だからといって水道水などで歯をごしごし洗うのは絶対にやめてください。歯が抜けてしまっても元の位置に戻せる可能性はありますが、その場合に重要になるのが歯の根の表面に存在する膜(歯根膜)の状態です。歯根膜がなければ歯を再び戻すことはできず、歯をごしごし洗ってしまうと繊細な歯根膜は剥がれてしまいます。歯を拾うときにもできるだけ歯の根には触らないように歯冠部をそっと持つようにしましょう。
●歯は牛乳に漬けて歯科医院へ!●
欠けてしまった歯の破片や抜けてしまった歯は、牛乳に漬けた状態で歯科医院に持ち込むのが理想です。学校などでは保健室に歯牙保存液が常備されていますが、夏休みにご家族で出かけているときなどには歯牙保存液をすぐに手に入れることが難しいケースがほとんどかと思います。そのような場合は牛乳に歯を漬けて、乾燥させないように気をつけてできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
●まとめ●
今回は、転んで歯が折れた、抜けてしまった場合の応急処置方法についてご紹介しました。万が一の事態に備え、今回ご紹介した内容はぜひ知っておきましょう。
診療のご予約は、お気軽にお問合せください。
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