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夏に注意!ペットボトル症候群がむし歯を招く?

2025.07.15

こんにちは、abcデンタルクリニックです。

暑い季節になると、熱中症対策としてこまめな水分補給が推奨されます。しかし、水分を補う際に清涼飲料水やスポーツドリンクばかりを摂取していると、知らず知らずのうちに「ペットボトル症候群」に陥ってしまう危険があるのです。今回は、ペットボトル症候群とお口の中の環境の関係についてご紹介します。

 

●ペットボトル症候群とは?
ペットボトル症候群とは、清涼飲料水など糖分を多く含む飲み物を頻繁に摂取することで起こる、急性の高血糖症状の一つです。糖分を多く含んだ飲料をがぶ飲みすると血糖値が急激に上昇し、それに伴って強い喉の渇きを感じます。そのためさらに飲み物を摂取し、血糖値がさらに上がるという悪循環に陥ります。これを繰り返すことで、倦怠感、腹痛、多尿、意識障害などの症状が現れるようになります。日常的に清涼飲料水を飲む習慣がある人は、特に注意が必要です。

 

●ペットボトル症候群と口腔内環境
ペットボトル症候群は血糖値の異常だけではなく、口腔内環境の悪化にも大きく関係しています。糖分を含む飲料を頻繁に口にしていると歯に付着した糖分がむし歯菌のエサとなり、酸を発生させて歯を溶かす(脱灰)原因となります。つまり、清涼飲料水を習慣的に飲んでいるとむし歯のリスクが格段に上がるのです。また、血糖値の上昇は唾液の分泌低下を引き起こし、口腔内が乾燥しやすくなります。唾液にはむし歯菌や歯周病菌を洗い流す作用がありますが、その分泌が減ることで細菌が繁殖しやすくなり、歯周病のリスクも高まります。

 

●対策と予防法
ペットボトル症候群を防ぎ、口腔内環境を守るためには、次のような対策が重要です。

・水やお茶での水分補給を基本にする
糖分を含まない水分でこまめに補給することが、体にも歯にもやさしい方法です。スポーツドリンクなどは、必要に応じて摂取量を調整しましょう。

・飲んだ後の口腔ケア
糖分を含んだ飲料を飲んだ後は、なるべく早く口をゆすぐ・歯を磨くなどして、糖分を口内に残さないように心がけましょう。

・食生活の見直し
甘い飲み物の習慣化は、知らず知らずのうちに摂取カロリーの過多や糖尿病リスクを高めます。間食や飲み物の選び方を見直すことが、健康維持につながります。

・定期的な歯科受診
歯科医院での定期的な検診・クリーニングは、むし歯や歯周病の予防・早期発見に効果的です。

 

●まとめ
ペットボトル症候群は、体だけでなくお口の健康にも悪影響を及ぼします。特に暑い時期は、知らず知らずのうちに糖分を多く摂取してしまいがちです。正しい水分補給と口腔ケアの習慣を身につけ、健康な体と歯を守りましょう。

投稿者:abcデンタルクリニック

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